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  • 執筆者の写真さーのさん

プロが教える、スマホの料理写真を映えさせる方法

更新日:8月28日

iPhoneで撮った料理写真を、少しの手間で少しでもおいしく見えるように

加工するテクニックをお教えいたします。

ライブラリにある既存写真にも利用可能!

私は必ずこれをやってます。ぜひ皆さんもやってみてください👍

ラーメンの色補正比較写真

以前、飲食店の写真撮影のお話で、ライティングが命であるというお話をしましたが、

今回は色補正です。


インスタなどではフィルタなどで全体の色彩を変えるようなものをよく見ます。

しかし、全体的な雰囲気を加味した世界観作りのセンスの話になってくるため、

私はあまり使いません。

誰でも雰囲気のある写真がパッと作れることは凄いですが、

その効果に強く依存した写真になってしまいます。


こんなセピアや青みがかったフィルタが印象的ですよね。

iPhoneのフィルター比較写真

部屋の照明の色のイメージを変えたりはできますが、

果たして料理が美味しそうになるかと言ったら別問題です。


ここではそういうフィルタは使用せずに、

誰もが美味しそうに感じる箇所を少し盛れるような、

基本にして最終到達点のような補正を行います。



 


最近のiPhoneのカメラは、単純に撮っただけでもすごく綺麗ですよね。

あらゆる人が、あらゆる場所で撮っても綺麗に写るように仕上がっています。

被写体の中でも特に、ポートレート(人物)や風景が一番良く映るように設計されているはずです。多分。


人の顔はリアルタイムに認識して追尾マーキングされますが、

今回のお題である料理については、さすがにカメラ的には認識していないと思います。


カメラ「あ、人間の顔だ。顔が明るく映るように調整したろ!」

カメラ「あ、トマトパスタだ。トマトの赤色を強調して美味しそうに調整したろ!」


↑今のカメラに後者の機能はありません。

ですのでマニュアル操作で一味加えてやる必要があります。


日常撮る料理写真を補正する時、

毎回 ”ここだけは外せない” といじるところがあります。


iPhone純正写真アプリ

”フォトライブラリ” からお目当ての写真を表示

上部の ”編集” → ”調整” ツマミ10個位右に行ったところ


・”温かみ” だいたい目安+20〜+30

・”色合い” だいたい目安+10〜+20


この2点です。

iPhoneの色補正画面

(iPhone15 OS17.5.1で操作しています。

いくつか前の世代のバージョンからは同じようにいじれるはずです。

いじれなかったらごめんなさい。)



専門用語ではホワイトバランスと言います。

”温かみ”は青と赤のバランス、”色合い”は緑と紫のバランスを表しています。


従って、

青と赤のバランスのパラメータを赤味が出る方にほんの少し。

緑と紫のバランスのパラメータを紫味が出る方にほんの少し。

このように調整したいということになります。




iPhone純正写真アプリ以外や、Androidの方でも、

”色温度” ”WB(ホワイトバランス)” ”色かぶり” といった表記で同じようなパラメータがあるはずです。

もし”緑と紫”のパラメータがない場合は、”青と赤”のパラメータだけでも効果はありますので試してみてください。


写真の明るさなどを補正したい場合は、 ”露出” や ”ハイライト” などのパラメータを、

別途調整してみてください。



早速いじってみました。私はよく外食や家で写真を撮るので、

実際の撮った写真のパラメータをいじってみます。


左が撮影したままの元データ、右が上記のパラメータのみをいじったものです。

ハンバーグの色補正比較写真
明太焼おにぎりの色補正比較写真
つけ麺の色補正比較写真
鶏肉弁当の色補正比較写真
シャルキュトリーの色補正比較写真
鰻丼の色補正比較写真


いかがですか?

加工後を見てしまうと、加工前はなんか食欲が少し衰えるような気がしますよね?


加工後写真は赤みが強いかなと感じますが、

今度は加工前写真が青緑色が強く見えてくるはずです。


微々たる差ですが、インスタ投稿としてより多くの人に「わあ、美味しそう!」と

言ってもらいたい投稿をする場合は、やっておいて損はないですよね?

100👍 付くところが、110👍付くような地味な効果はあるはずです🙃



特に大皿で画面いっぱいアップで撮るような料理写真や、

白〜オレンジ系の素材がある料理に効果大です。


しかしイカスミパスタのようなモノトーンの料理や、

真っ茶色のカレーや唐揚げ ”単体” には効果を出しにくいです。

しかしサラダ葉っぱや唐揚げの断面など、緑や赤を添えるおかずが入ると

たちまち相乗効果として映え要素が出ます。



以下も同じように加工していますが、効果が少し薄い例です。

幕の内弁当の色補正比較写真
ワインのおつまみの色補正比較写真

写真全体の構成要素によって効果に強弱ありますが、

それでも加工した方が見栄えは良いです。

緑が抑えられ、赤風味に寄っています。


ただ、サラダなど緑成分が多い写真に関しては、

”色合い”のつまみは状況を見ながら使ってください。

0のままや、マイナス(緑方向)に振った方が良くなる場合もあります。


また、実際の色とかけ離れ、鮮やかすぎになってしまう場合もありますので、

あくまで被写体の持ち味を活かし、違和感がない程度に収めてください。





補正のパラメータはiPhone15で16項目もありますが、

気がつくとあーでもないこーでもないと色々なツマミを回しすぎて沼にハマります。

ですので、このような映えの核心をつくようなつまみだけをズバッと決めたら、

スマートに使いこなすことができるでしょう。




この手法は写真全体の色味を赤に寄せています。

本当はもっと色ごとに微調整し、料理以外は赤色に寄せたくはないのですが、

iPhoneでサクッとできる方法としてご紹介しています。


ちなみにしっかりと色補正する場合はPhotoshopで行います。

鍵となる項目をもっとピンポイントに調整していくのですが、

iPhoneの100倍くらい思い通りの写真が作れます。


同じく、左が補正前、右がiPhone補正後、その下がPhotoshopで補正したものです。

お弁当の色補正比較写真
お弁当のPhotoshop色補正比較写真

スパイスカレーの色補正比較写真
スパイスカレーのPhotoshop色補正比較写真

緑を少し強調して現象していますが、

iPhoneアプリでは到底できない領域の調整が可能です。


Photoshop内の通常の色調補正のトーンカーブ、色相・彩度、カラーバランスなどは

ほぼ使いません。使いにくく、かえって手間と時間がかかるからです。


しっかりと色補正を使う場合は、

Raw読み込みやLightroomを使って調整します。


飲食店向けのメニュー作成などは、このレベルで色味を調整していきます。


 


最後に、

エフェクトというものは、元の原画原音を変えてしまうツールです。

どんどんかけていくと方向性を失い、あらゆる調味料をかけまくった

真っ黒くて味はしょっぱい料理になっていきます。

カレーで言ったら、酸味、甘味(ボディ)(コク)、辛味、塩味、

と言った味のバランスがあります。

特徴を出すためにちょい足しをしたいところですが、あらゆるものを入れすぎて、

この味の多角形パラメータが全方向に振り切っているような状態になることです。



そうならないように、バイパスという機能を用い、

ことある度にエフェクトをON/OFFして、

「どういう効果がどの程度影響したのか」

「今どの辺にいるのか」

常に確認しながら進めていくことが大切です。


iPhoneでは加工中の写真をタップすると、

バイパス機能がONになり原画が数秒間表示されます。

そこで比較して、このまま続けるのか、またはマズイから引き返すのか、

判断ができるというわけです。




今回は、”温かみ” と ”色合い” という、

ほとんどの料理写真に使える汎用的なパラメータのみをいじりました。


また別の機会に他の要素も書いていきますのでお楽しみに!





プロが教える、スマホの料理写真を映えさせる方法

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